福祉事業部とは
福祉事業部とは、児童福祉施設、保育園、老人福祉施設、社会福祉施設、障がい(児童)者施設などの福祉施設で働く管理栄養士・栄養士が所属している福祉関連の事業部のことです。
福祉施設は乳幼児から高齢者、障害者と専門分野が広範囲に及んでいることから、栄養管理においても多彩な情報や知識が必要とされます。
保育園等では、乳幼児の発達・成長に必要な適切な栄養管理を行い、調乳や離乳食の提供をはじめ、機能・発達に合わせた食事の提供を行っています。食物アレルギーを持つ乳幼児が一定数おり、安心・安全な食事の提供においてアレルギー対応は必須です。また、食育を通して「食べる楽しみ」を伝えることで、子どもの成長・発達を栄養面でサポートしています。
高齢者施設や障害者施設では、「尊厳のある自己実現」を目指した栄養マネジメントを行い、利用者さんの食生活「食べる」を支援しています。
福祉・介護の分野では、科学的に効果が裏付けられた介護を実践していくためのシステムが構築されており、栄養改善が必要な利用者を把握し、適切に栄養管理を行うことが求められいます。そのため、福祉事業部では福祉施設での栄養管理に携わる管理栄養士・栄養士として必要な専門知識を深め、同職種間の連携により情報交換が行える場所として、各種研修会や講演会などを開催しています。専門分野が広範囲に及んでいるため、より多彩な情報や知識を得られる場として活動しています。
福祉事業部に所属している管理栄養士・栄養士の活躍の場は以下の通りです。
- 児童福祉:保育所、障害児養護施設または児童福祉施設を所管している市町村の役所等。
- 障がい者福祉:知的障害者更生施設、知的障害者授産施設、救護施設、身体障害者施設等。
- 高齢者福祉:特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、ケアハウス、介護老人福祉施設、療養型医療施設、有料老人ホーム、県福祉政策課、社会福祉協議会、その他の施設。